コンポストを作ろう 

コンポストの目的

家庭で出る生ゴミをお宝に!

 

自然農法として、
自分がもっともこだわりたいのは
化学肥料は使わないこと。

勉強中でまだわからない事だらけのですが、
どこまでが「自然」なのか?を問い始めると
多分、人が関わった時点で自然ではない。

私が目指したいことを端的にいうと、
「自然のありのままの農法」でも、
「自然に近い農法」でもなく、
「自然の力をお借りする農法」
近いのではないか?と思っています。

家庭で出る生ゴミを
堆肥として畑に畑の栄養として利用すれば、
畑で野菜を育て、食べたゴミをまた畑へ還すことができる。

なんて  サスティナブルな暮らし~~~♪

これは実行あるのみ!!!

実際に初めてみると簡単!

匂いの原因である生ゴミをゴミ箱にいれないので、
これから暑い時期に、ゴミ箱を開けても臭くない~~
これはいいです。

コンポストとは

コンポストの理屈

生ゴミを分解するのは発酵のパワー!

生ゴミを分解するのは、発酵の力です。

様々なコンポストがありますが、
利用する発酵菌の種類が違います。

好気性発酵

糸状菌(カビ類、麹菌)、
放線菌、納豆菌、
酢酸菌 など

ダンボール 室内、
ベランダ
ダンボールコンポスト
プラスティック 屋外 プラスティックコンポスト
電動製 室内 電機製
嫌気性発酵

酵母菌、ビフィズス菌、
乳酸菌など

プラスティックバケツ 屋内 プラスティックバケツ
陶器製 室内、
屋外
陶器製

好気性では
糸状菌(カビ類、麹菌)、放線菌、納豆菌、酢酸菌など

嫌気性では
酵母菌、ビフィズス菌、乳酸菌などの

それぞれの環境で発酵菌が活躍し、食べ物だった生ゴミを分解してくれます。

結局は、完全に発酵分解して堆肥になればいいので、

自分の家庭環境に合うのはどの方法か
考えればいいと思います。

 

 

コンポストの選び方

都市農民におすすめのコンポストは?

コンポストをいざ始めようと思ったら、
あまりにたくさんの種類があって、
本当に悩みまくりました。

地域の自治体などでは
ダンボールコンポストを薦めているところもあります。

補助金などもあるようなので、自治体のHPなどを調べてみるといいですね。
ちなみに名古屋市は補助終わっていました。
http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000067398.html

 

コンポストの選び方でポイントにする点は、これにつきます。
・家に余分なスペースや、広い庭があるか?

いろいろ試し考え、私が出した結論

都市農民には、
プラスティックバケツ(屋内)がオススメ!!!!

 

好気性発酵は、空気が必要です。
つねに容器には空気が入るようにする必要があります。

逆に
嫌気性発酵は、空気に触れないようにします。
プラスティックコンポストが密閉性なのはそのためです。

我が家ではプラスティックコンポスト内に、さらに手作りダンボールの中蓋を作成。
中蓋で空気を押し出した後、蓋を閉じるようにしています。

好気性コンポストも広い庭なら
コバエやダニなど虫が侵入しても気にすることはないですが、

家の中のコンポストに
コバエやダニ類などが湧いたら大変。

また、ダンボールコンポストでは黴も有用菌として活動するため
室内ではアレルギーなども心配

その点、

嫌気性の密閉方式ならば、
虫も入らないし、匂いも閉じ込めるので、
簡単、衛生的、快適!!!

広い庭は無い、あっても狭いか、ベランダ。
家のなかに余分なスペースがあまり無い。

そんな方には
都市農民には嫌気性のプラスティックバケツ式
オススメします。

 

コンポストの使い方

嫌気発酵と好気発酵のミックス

 

実は、コンポストでできた堆肥の元は
直ぐに畑に入れることはできません。

微生物がまだまだ活動している状況で畑に入れてしまうと
野菜に障害などの影響を与えてしまうようです。

堆肥として使用できるようになるには、
コンポストの中で中熟した後、
さらに完熟させる必要があるのです。

よく1次発酵、2次発酵と書いてあるのを見かけますが、
実は、何が1で2なのか、その移行時期も
実はあまり明確ではないようです。

 

分解しやすい炭水化物、タンパク質が
1~2週間程度で分解され、
次に、分解されにくい繊維などが1~2ヶ月程度で分解。
ここまでくると原型はわからない状態になります。

 

ということで、
堆肥になるには、ぐっすりと静かに寝ていただく必要があります。

プラスティックバケツのみで堆肥をつくる場合は、
1つ目のバケツで中熟させたものをそのバケツのまま寝かし、
2つ目の新しいバケツでまた始めるか、
別のプラスティックケースへ移すなどするかです。

我が家は、狭くても少しだけ庭があるので、
今こんな 3ステップ を実践しています。

 

1. 屋内のバケツで中熟
(嫌気性)家庭で出る生ゴミを使用

プラスティックコンポストの嫌気性菌で発酵している生ゴミ
プラスティックコンポストの嫌気性菌で発酵している生ゴミ



2. 屋外のプラスティックで完熟
(好気性)生ゴミに落ち葉などもプラス

屋外のプラスティックコンポストで好気性発酵
屋外のプラスティックコンポストで好気性発酵



3. 土と混ぜて寝かせ完全堆肥化
こんもり山にしてしばし放置

土中に埋めて1ヶ月〜お休み。完全堆肥か
土中に埋めて1ヶ月〜お休み。完全堆肥化中

 

コンポストを使う際の注意点は以下、
・発酵が腐敗に傾かないか注意
・入れてはいけないものがある


生ゴミをコンポストに入れるだけでは

ゴミ箱に捨てるのと同じように、腐ってしまいます。


発酵を促進してくれるものを
生ゴミと一緒に入れる
ことで、
腐敗しないで、発酵させることができるのです。

発酵促進剤として様々な商品が売られています。
コンポストとセットになって販売されているものもあります。
私も当初はEMぼかしを買って使用していました。

 

どんな発酵促進剤が良いのか?どう選べばいいのか?を
農学博士・藤原俊六郎先生にお伺いしたところ、

農学博士・藤原俊六郎先生の話  では、
米ぬかだけで問題ない とのことでした。

サスティナブルな生き方・半農半X

EM菌とは   「発酵促進剤」と検索すると、
EM菌を使用したものが多く出てきます。 EM菌ってなんだろう? ↓ 外部リ…

米ぬかには、
豊富な栄養分と
乳酸菌など有用な菌が付着しているので、

嫌気性発酵を促すことができるのです。

それから
腐敗させないポイントは、
なるべく生ゴミを乾かしてから入れること。

我が家では、
ステンレスの網かごの上に新聞紙を敷き、
調理中はその上に生ゴミを入れます。
水分の多いものは水分をよく絞ってから。
その後、日光にあてて乾かしてから
コンポストに投入するようにしています。

コンポストに入れてはいけないものは
分解できないもの、腐ったもの、食べ物以外 です。

果物などの種、貝殻など、発酵分解ができないものは入れてはいけません。
紙ゴミや割り箸など、人間が食べられないものはもちろん、NG。

コーヒーかすや茶葉などは
卵の殻、フルーツの皮などの時間がかかっても分解するものは、
様子を見ながら投入してもいいと思います。

すべては、自分たちの体に戻ってくる。
自然はめぐり巡って循環しているのだ~!

 

 

堆肥の使い方

畑への投入

 

長く熟成させるほど、より良い堆肥になるそうです。

どこへどのタイミングで入れていくと良いのか?
また勉強してわかったら更新予定です。

初稿 2020.7.6
新しくわかった事などあれば、随時更新する予定です。

参考にさせていただいた外部リンク

岩見沢市役所
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/cassette_content/content_20170707_130711.pdf
浜松市役所
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/gomigen/gomi/genryou/taihika.html
所沢市役所
https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/gomi/recycling/kouenkaisiryou.files/H29_danbo-rukonposuto.pdf
名古屋市環境局 落ち葉リサイクルガイドブック
http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/ecopal/dl/ochiba.pdf
翻訳者服部雄一郎のゼロ・ウェイスト・ホーム
https://www.anonima-studio.com/zero-waste-japan/zero-05.html
無印良品
https://www.muji.net/lab/living/130424.html
ルーラル電子図書館
http://lib.ruralnet.or.jp/genno/yougo/gy291.html
ファームテックジャパン
http://www.farmtech.co.jp/column_02.html
食品リサイクル肥料の製造とその効果 (一社)日本有機資源協会
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_7-82.pdf

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